親と子の好みの絵本には誤差がある。
結婚前、友人の家に遊びに行きました。その友人のご主人は重度障害で手足が動かないばかりか、人工呼吸器が手放せない体(そうなると、ご主人は声は出せず、寝ている時の体位変換、痰吸引などぐっすり寝る暇もない介護が必要になります)で、二人の可愛い子供がいます。働いて、ご主人の介護をして、子供を育てる・・・想像以上にめまぐるしい生活にびっくりしました。でも、その子供たちが本当に可愛くて、お父さんのお手伝いはするし、元気で素直で、本当にかわいかった。そんな忙しい中でも友人は毎晩子供たちに絵本を読んであげていました。子供もその時間を心待ちにしているらしく、目をきらきらさせながら聞いていました。それを見て、「素敵だな」と心から思いました。
また、その別の年配の知り合いと話す機会がありました。その方のおいっこはとにかく落ち着きがなくて大変だそうです。生後半年で絵本を買ってあげたところ、見る前にいたずらしてしまい、お母さんが怒ってしまいこんでしまったということで、それ以来絵本は家に登場しないのだそうです。「あの子は読まないで、やぶくから」と。あらら。
ところが、ひょんとした時にその子も絵本が好きになるかも・・・ということを発見してしまったのです。
うちにその子が遊びに来た時のことです。たまたま、娘(当時4ヶ月)が大好きな絵本があって、それを娘に読んであげたんです。そうしたら「なにそれ~??」と目を輝かせながら飛んできました。
その絵本は「もけらもけら」。ジャズピアニストの山下洋輔さんが文を、モダンアートの元永定正さんが作画を担当した絵本です。抽象画と擬態語がいっぱいの不思議絵本です。私自身がこの絵本の読み聞かせを聞く機会があり、それから大好きになりました。娘も大好きで、空で読み聞かせ(とは言わないですね。もう覚えてしまった)しても、にかっ☆として聞いています。
その「絵本嫌いと言われている」子(5歳)は娘をはねとばす勢いで、その絵本に食いついてきます。「なにこれ~!変っ」とか「ここはしっぽだね~」と音と絵からわき出るイマジネーションを楽しんでいました。なんだ絵本好きなのね。でも、その方は「この子の頭の中わけわからん」と一蹴してしまっていましたが。私自身は豊かな彼の内面世界を楽しませてもらいました。
やはり、子供にもちゃんと好みがあるんですよね。こっちが読んで欲しい本と子供が読みたい本がずれるというのは、もうこんな小さい子にも言えるんです。うちの娘(現在10ヶ月)も「もけらもけら」は好きですが、他の著名な赤ちゃん絵本には見向きもしない(買ったのに~っ)ということもあります。読んであげても反応を示さずがっかりすることもあるかもしれません。でもあきらめずに是非色々な絵本の世界に触れさせてあげてください。きっとお子さんにぴったしの本がみつかります!
特に忙しいお母さんほど、子供と一緒に読む絵本は大切です。その理由はまたお話したいと思います。






















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