子育てが苦痛・・・なお母さん
あるお母さんの会話を聞いていましたら、少し気になることがありました。
その人は、子供を産む少し前まで仕事をしており、ご主人とも職場で知り合った仲で、お二人とも教養が高くていらっしゃいます。
赤ちゃんができるのが遅かったようですが、待望の赤ちゃんに双方のご両親も大喜び、友人知人も相次いでお祝いにかけつけてくれていたようです。
ある時、そのお母さんと世間話をしていましたら、「赤ちゃんを産むのも大変だったけど、産まれてからあとの赤ちゃんのお世話のほうが長期戦で、もっと大変に思う」とおっしゃるのでした。
その思いは、誰しも多少なりともあると思います。
今は昔ほど、周りに小さい赤ちゃんがたくさんいるわけではないし、大きいお姉ちゃんお兄ちゃんに赤ちゃんのことを任せるということも、もうすでに見かけなくなって久しくなりました。
ですから、ある日突然お腹から赤ちゃんが誕生し、一人の人間として必要な「お世話」を、お母さんが主に一人で担わなくてはならなくなって、困惑する、という方も少なからずいらっしゃいます。
現代は、多くの女性が高い知性と教養を積んでおり、左脳的な能力は素晴らしくなってきました。
その反面、赤ちゃんとの生活を「お世話をしなければならない」苦痛なものとして、捉えているお母さんも少なくありません。
「仕事をしているほうが何倍かまし」「赤ちゃんの世話はおばあちゃんか保育所に任せたい」というお母さんもいらっしゃいます。
それは、悪いことではありません。そういう人生の選択をしたというだけのことです。
でも、自分の人生にやってきてくれた赤ちゃんと、もっとも密接に関われるのは、長い人生のうちで数年間しかありません。
「あれもしなければ…これもしなければ…」という思いを捨ててみましょう。
深刻な病状がなく、赤ちゃんが健康であるなら、
「お洗濯や掃除が一日抜けたって別に死ぬわけじゃない」
そう思い切ってみます。
そして、「赤ちゃん」ではなく、一人の「人間」として真正面から向き合いましょう。
テレビを見ながらではなく、雑誌や携帯を読みながらでなく、です。
そうすれば、この小さな、頼りなげな、お母さんの支えをまだまだ必要とする生命体が、意思を持ったれっきとした、完全な存在であることに、気が付かれるでしょう。
そこからが、本当の「育児(赤ちゃんを育てる)」、「育自(母としての資質を子に育ててもらい、自分でも学んでいく姿勢)」の始まり、となるのではないでしょうか。






















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