楽しく授乳を!
子供を育て始めてこれほどとは思わなかったと思うことに「母乳に対しての圧力」があります。
3~4ヶ月検診の時の離乳食講座は「みなさん母乳ですね~」「は~い。よかったですねえ。」で始まりました。そして、そのことにとても怖さを感じました。なぜならば、私はもしかして「はい」と言えない側にいたからかもしれないからです。
私が母乳だけで過ごすことができるようになったのは、3ヶ月半過ぎでそれまでは混合でした。病院と市の出産前講座から「母乳はすばらしい!」と教育を受け、カンガルーケアも行いました。(娘はおっぱいを飲むことを拒否し、枕にしていごこちよさげにしていました)
しかし入院中、私は母乳がとても悪く、また娘はなかなか乳首をくわえてくれませんでした。そのため、授乳のタイミングになれば昼夜いとわず助産師さんが駆けつけてくれ、指導を受けました。娘は口におっぱいを押し込められ、授乳の度に泣き叫び続けました。出産後も病院に通い指導を受けました。一日200ccの母乳を搾乳することが精一杯。そして、1ヶ月後に言われた言葉は「あきらめてください」でした。
あきらめ切れず、知人のつてで母乳を得意とする助産院をみつけました。そこのマッサージで40ccの母乳を初めて直接飲ませることができました。また、泣く娘をみて「あら~、今は飲む気分じゃないのね。ちょっと待ってみましょう」と娘を気遣ってくれました。初めて娘の気持ちに寄り添ってもらえた気がして、本当にほっとしました。その後は、近所の経験者たちが「飲ませ続ければ出る。2ヶ月や3ヶ月じゃこれから変わる。」と励ましてくれました。そして気がついたら娘は十分な量を乳房から得るようになっていました。長かった。
現在の母乳育児の推進の方策については、ユニセフとWHOが1989年に出した共同宣言「母乳育児成功のための10か条」がベースとなっています。また厚生労働省もこの10カ条をベースに平成19年3月「授乳・離乳の支援ガイド」を発行しています。
様々なことが検討されているにもかかわらず、完全母乳率は生後1ヶ月で48.6パーセント、6ヶ月で34.7パーセントになっています。(前掲 「授乳・離乳の支援ガイド」より)あくまで数字だけですが、現実としての母乳育児継続の難しさが現れているのではないかと思います。「母乳育児をしていきましょう!」というメッセージを送っているわりには、まだまだ支援体制が不十分な現実があると思います。(細かいことは避けますが、前掲の支援ガイドでも退院後の支援がまだまだ手薄いことが数字上でも現れています)
様々な人が言っていますし、私も実感として母乳はいいと思います。でも、泣きながら1日8回「吸って吸って」と延々おっぱいを押しつけ、その合間に(1日8回)搾乳しまくって余裕がなかった頃より、「ま、ミルクも必要なだけ足せばいいし」と適度な時間授乳し、あとはミルクを足していた時の方が精神的にずっと楽でした。たぶん娘にとっても切羽詰まったお母さんより少しのんびりしているお母さんの方が良かったと思います。
この記事を書くにあたっていろいろな方に聞いたり、調べたりしました。そしてわかったことは、母乳の分野はまだ確立された方法論がなく、派閥みたいのが複数できているのが現状だということです。つまり、まだ「これで母乳はだいじょうぶ!」という方法はないということですね。
また周りのお母さんの話を聞いてみると、私のように出なくて困る人もいれば、出過ぎて困る人もいたりして、なかなか人の体は思うようにいかないようです。
だからこそ、もし母乳が難しかった時には周りのサポートを受けつつ、のんびり取り組んでいくことが大切。少なくとも1年は続く授乳ライフは楽しまなくては損!そのために、是非出産前から情報収集されていくことをおすすめします。そして、母乳が出なくてものんびり授乳を楽しんで。月齢が進んでくると哺乳びんに慣れていてラッキーと思うことも結構ありますよ。
そして、行政には今後も「母乳育児」について推進していくのであれば、しっかりとした研究とサポートを継続する体制を作っていただきたい。私は今でも思います。あの1ヶ月は本当にもったいなかったって。だって、せっかく娘が産まれてきてくれて最高に嬉しい時だったのに。
みなさんには是非、最初から楽しんで、のんびり授乳して欲しいと思います。






















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