トイレット・コミュニケーションのすべて
下記の文章は、EDA(Early Development Activity Center)http://www.sony-ef.or.jp/eda/index.htmlの会員のための会報誌、2003年の2月より抜粋させていただきました。ご協力感謝しております。
赤ちゃんの心を育むトイレット・コミュニケーション
目的は「コミュニケーション」いかに親子が楽しくかかわれるかが大切です。
「おしっこがしたいよ」「ウンチが出るよ」
排泄に関するサインをはじめ日々の生活の中で、赤ちゃんがお母さんに対して訴えていることをなるべく読み取ろうと心がけることで、お母さんに赤ちゃんからの「声」が届きます。
それには、赤ちゃんの様子をよく見ること、そして目だけでなく、耳で、肌で、直感で、全身で感じ取ることが大切です。トイレット・コミュニケーションとは、子供の心を感じ、見つめ、それに応えていくという親子あのかかわりのための1つのきっかけ(具体的な方法)です。
トイレット・コミュニケーションを試みることにより、結果的におむつが外れる時期が早くなることも期待できますが、トイレのしつけを完成させることが目的ではありません。お母さんが、赤ちゃんの体のリズムに合わせるための練習とも言えます。
一番うれしいことは、赤ちゃんとお母さんが互いに、伝えようとする気持ちを汲み取ろうとする、心と心の積み重ねによって信頼をはぐくんでいく「過程」ではないでしょうか。
母と子のコミュニケーションによって、赤ちゃんの心は豊かに育まれます。
赤ちゃんは生まれる前から、お母さんの働きかけや気持ちをキャッチしてコミュニケーションする力を持っています。赤ちゃんからのサインをお母さんがしっかりキャッチして応えていくことによって、赤ちゃんもその関係を信じ、より積極的にサインを出し続けるでしょう。毎日の生活の中で、繰り返し繰り返しコミュニケーションを深めてきた親子に、信頼感の基礎が築かれていくのです。
「もっと、赤ちゃんと仲良くなりたい」「もっとわかりあいたい」
そんな気持ちで、赤ちゃんと接することから、トイレット・コミュニケーションを始めてみてください。
一人でも多くのお母さんに、今日からでも始めていただき、母と子の絆作りに役立てて欲しいとEDAは願っています。そうして、心豊かに恵まれた子供は、将来、楽しく人とかかわりながら、人生を歩んでいける人に育っていくことでしょう。
楽しくコミュニケーションをするためのポイント
Q.いつから始めればいいの?
おむつはずしのトレーニングとは目的が違うからこそ、始めるのに「まだ早い」とか「もう遅い」ということはないのです。やってみたい、親子のコミュニケーションを積極的にとろうと思われたそのときからはじめてみましょう。
おなかの赤ちゃんには、トイレへ行くたび「ここがウンチやおしっこをするところよ」と教えてあげましょう。1歳を過ぎたお子さんであれば「おむつを外して、おしっこをすると気持ちがいいのよ。やってみない?」
と、信頼をこめて伝えてみましょう。
どんなときも、赤ちゃんの気持ちを受け止めてあげようという心がけが大切です。
Q.おしっこやウンチのサインってどういうの?
サインは赤ちゃんによって、違います。赤ちゃんの様子、表情、歩き方、タイミングなどよく見てみましょう。また、おっぱいを飲んで何分後、目が覚めたときなど、生活のリズムから感じ取るのも1つの方法です。
睡眠、おっぱい、排泄を記録してみて、時計を見計らって、おまるに誘ったり、おむつを開いてあげることが、赤ちゃんへの誘いかけのサインになることもあるでしょう。しかし、個人差、年齢さもありますのであくまできっかけとしてとらえておくとよいでしょう。
例)顔を赤くする、力む、踏ん張る、近づくと嫌がる、逃げる、爪先立ちをする、しゃがみこむ、隠れる、動きが止まる、目が1点を見て真剣な顔になる、そわそわする、足をばたつかせる、手で押さえる。
Q.おむつは布がいいの?
お勧めするのは、布です。紙おむつは、赤ちゃんが汚してしまってもサインを出さなくても平気になってしまうことが心配です。
Q.おまるとトイレどちらがいいの?
そばにおいて、いつでも赤ちゃんからのサインに応えてあげることができるおむつは、小さいものが使いやすいようです。おむつを開けて、そこでさせるのもいいでしょう。
トイレは、家族と同じ場所だと言う満足感があり、おまるからトイレと言うステップも不要です。ただ、狭かったり、暗かったりすると嫌がったり、水やトイレットペーパーで遊びたくなる誘惑もあります。
Q.外出中は、どうすればいいの?
外出中は、おむつを開けられないこともありますから、あらかじめ「今日はすぐにおむつをあけられないかもえない」と伝えましょう。そして、帰宅後協力してくれた赤ちゃんにお礼の気持ちを伝えましょう。
(携帯用便座や、小さなおまる、子供用トイレシートを持って外出してもいいと思います)
サインはわかるけれど、おまるに間に合わない!
大切なのは、排泄するかもというサインが出ることです。おむつを汚さずに、気持ちよくさせてあげたいから、おまるに間に合うように我慢できる?」と話してあげていかがですか?
Q.このごろ、サインを出さなくなってしまいました。一時期はスムースにコミュニケーションが取れていたのですが。
好奇心、集中力(おもちゃに夢中になって遊ぶ)
自我の芽生え、「自分で考えて決めたい」。自我が芽生えるとお母さんの促しに「イヤ」となってしまいます。自分で決められるように、余裕を持って誘い、待ってあげたいですね。途中でおしっこが出ても、早く決めないとおむつが汚れて気持ち悪いことがわかってきます。子供のペースを大切に。
サインは成長とともに変化。赤ちゃんにも気分がある。お母さんがあせっている。トイレット・トレーニングではなく、コミュニケーションです。サインを出さないことが、「急がせないで」というサインかも。
サインを見逃し続ける。何度サインを出してくれてもそれを見逃してばかりいたら、サインを出す気がなくなるのは当然
トイレット・コミュニケーションは、コミュニケーションが目的です。おむつを汚さないことは、その結果として生じることなので、失敗をしかったり、恐れたりする必要はありません。






















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